経理改善は「E→C→R→S」の順番で行うとうまくいく
①経理改善をするメリット
経理改善を行うことには、企業全体に多くのメリットがあります。以下にて主なメリットを紹介します。
効率の向上
業務プロセスを見直し、自動化やデジタル化を推進することで、手作業を減らし、経理業務の効率を大幅に向上させることができます。また、無駄な作業や重複する業務を排除することで、経費の削減が可能になります。
正確性の向上
デジタルツールやソフトウェアの導入により、データ入力ミスや計算ミスを減少させることができます。また、業務プロセスが整理され、情報が一元管理されることで、経理情報の透明性が向上します。
コンプライアンスの強化
適切な経理処理を行うことで、法律や規則を遵守し、不正行為や違反行為を防止することができます。また、定期的な内部監査を実施することで、問題の早期発見と対策が可能になります。
従業員の満足度向上
適正な労働時間の管理や有給休暇の奨励により、従業員のワークライフバランスが向上します。さらに、業務の効率化や環境の改善により、従業員のストレスが軽減され、働きやすい環境が整います。
経営の意思決定の迅速化
経理情報がリアルタイムで把握できるようになるため、経営陣が迅速かつ正確な意思決定を行うことができます。また、正確な経理データをもとに、将来の計画や戦略を立てやすくなります。
信頼性の向上
透明性の高い経理業務を行うことで、顧客や取引先、投資家からの信頼が向上します。また、公正な評価制度や透明な業務プロセスにより、従業員からの信頼も高まります。
成長とイノベーションの促進
業務改善により生じた余剰時間やリソースを、新しいプロジェクトやイノベーションに活用することができます。また、効率的で透明な経理業務は、企業の持続的な成長を支える基盤となります。
これらのメリットにより、経理改善は企業全体のパフォーマンス向上に寄与し、競争力を強化する重要な要素となります。
②ECRSとは
業務改善のECRSの概念について紹介します。
Eliminate(排除)
無駄な作業や工程を排除するステップです。不要な業務や重複している作業を見つけ出し、それを取り除くことで、業務の効率化を図ります。
Combine(結合)
複数の作業や工程を一つにまとめるステップです。似たような業務や連続する作業を結合することで、手間を省き、効率的に業務を進めることができます。
Rearrange(再配置)
作業の順序や方法を再配置するステップです。作業の流れを見直し、より効率的な手順や配置に変更することで、無駄な動きや時間を減らすことができます。
Simplify(簡素化)
作業の手順や方法を簡素化するステップです。複雑な手順や難しい操作を簡単にし、誰でも容易に行えるようにすることで、業務の効率を高めます。
③それぞれが持つ役割について
ECRSの主な役割とその具体例について解説します。
Eliminate(排除)について
役割
無駄をなくす: 無駄な作業や工程を排除することによって、業務の効率化とコスト削減を実現します。
集中力を高める: 不要な業務を取り除くことで、従業員が本来の業務に集中できる環境を整えます。
具体例
不要な報告書の廃止: 毎月作成しているが誰も見ていない報告書を廃止する。
重複するデータ入力の削減: 同じデータを複数のシステムに入力する作業を排除し、システム連携を導入する。
Combine(結合)について
役割
作業の統合: 複数の似た作業や工程を一つにまとめることで、手間と時間を省く役割を果たします。
一貫性の向上: 関連する業務を結合することで、業務フローの一貫性を高めます。
具体例
複数の会議の統合: 内容が重複する複数の会議を一つにまとめる。
統合フォームの作成: 類似の情報を収集するための複数のフォームを一つに統合し、記入の手間を減らす。
Rearrange(再配置)について
役割
効率的なフローの構築: 作業の順序や方法を見直し、最も効率的な手順に再配置することにより、無駄な動きや時間を削減します。
業務環境の最適化: 作業場所や配置を見直して、効率的に業務を遂行できる環境を整えます。
具体例
作業ステーションの再配置: 生産ラインにおいて、作業ステーションを最適な順序に配置し直す。
文書の処理順序の見直し: 文書の承認プロセスを見直し、迅速な処理ができるように順序を変更。
Simplify(簡素化)について
役割
操作の簡略化: 複雑な作業手順や手続きを簡単にし、誰でも容易に実行できるようにする役割を果たします。
ミスの減少: 簡素化により、作業ミスやトラブルを減少させることができます。
具体例
簡素なフォームの導入: 記入項目が多すぎるフォームを簡素化し、必要最低限の情報のみを収集する。
操作マニュアルの改善: 複雑な操作マニュアルをわかりやすくし、図やフローチャートを追加することで、誰でも理解できるようにする。
④まとめ
東京新宿クラウド経理・労務サポートでは、今回紹介したECRSのプロセスにしっかりとマッチし、効率的な方法で経理業務の改善が可能です。
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